（山梨県）

中央自動車道・甲府南ICを下りて国道140号から県道269号へ。
コーナーとともに傾斜がキツくなり、グングン高度を上げて行くと、
道は行き止まりとなり、櫛形山の麓に佇む鄙びた一軒宿に辿り着く。
木造2階建の風情溢れる建物は、赤いトタン屋根と
玄関横の大きな水車が印象的。

この宿は、”日本秘湯を守る会”の会員宿でもあります。
お湯は、伊達に”秘湯の会”を名乗っていないなと
納得させられるもの。鉄分を含むお湯は、薄く濁っている。

内湯は混浴の大浴場と女性専用風呂の2つ。
大浴場は、浴槽の真ん中に岩が組み上げられ、
その上部から吹き出す源泉が、滝のように流れています。

本館からちょっと離れた露天風呂も特徴的。
脱衣所は別ですが、お風呂は混浴です。岩で組まれた浴槽は、
20人は余裕で入れる大きさ。
その横には、大きな赤い番傘と釜風呂があり
雰囲気を盛り上げている。

更に面白いのは、露天風呂の下に”プール？があること。
わしらが行った時は、浮き輪なんかも浮かんでたので、
水風呂代わりに飛び込んで、浮き輪を使ってプカプカ遊んでました。

許されるなら、連泊してのんびりしたい宿です。
完全に時間の流れを忘れられます。